Journal of Yuriyati

インドネシア・スマトラ島にてフィールド調査を行う大学院生Yuriyatiのページです

バイク事故発生!その時の周囲の対処とは…?

こんばんは。

昨日WiFiルーター利用に必要なものを揃え、ようやくネット環境が整いました。(しかし、ルーターがあったところで、日本よりは遥かに劣る通信速度ですね。繋がるだけで嬉しいですが)

さて今日は博物館に行ったり、ランプン唯一?の大型ショッピングモールに行ったりしましたが、タイトルの通り一つ衝撃的なことがあったのでご紹介…

明日から遂に村へ調査に行くので居候先には餞別の品として滞在中に撮影した家族の写真を現像しに行きました。

ランプン大学構内にあるカメラ屋さん(?)で現像の手続きをして、さあちょっと出来上がるのを待つ間コンビニにでも行こうか、といった時、

後ろから

シュリーーーーン

という、何かが擦れるような音が。

道路の方から音がしたので事故があったのかもしれません、振り返っても手前に駐車されている車に視界を阻まれて状況がわかりませんでしたが、すぐ隣にいた警備のおじちゃんを始め数人の男性が駆け寄ります。

ああ、なんという野次馬…

と少し思ってしまったのですが、数秒後にはそのおじちゃんがぐったりとした若い女の子を抱き上げて戻ってきます。

どうやらこの子(ランプン大学の大学一年生だったようです)がバイクに乗っていて転んでしまったようです。

写真屋さんのおばさん達は、「2人乗りをしていたのでは!?もしそうならあと1人は大丈夫か!」「接触事故か!?!?」などと口々に心配そうに声をあげています。

複数のおっちゃん達が女の子のバイクを道の脇に寄せて、女の子に駆け寄ります。

警備のおじちゃんは、女の子を椅子に座らせようとしますが「座りたくない!座れない!」という女の子を床に。最終的には横たわります。

「バイクは大丈夫か?」と即座に自分のバイクを心配する女の子。

幸いミラーが取れただけで済んだようです。

もし大量出血していたり、骨が折れていたら怖くて見られなかったかもしれませんが、かすり傷程度だったようでなによりです…。

私の付き添いで来ていてくれた女学生が即座に「誰かに迎えに来てもらおう」といって女の子から友人の連絡先を聞き出し電話をします。

その間、写真屋のおばさんは店の奥から赤チンを持ってきて、「どれ貸してみろ」と警備のおじちゃん。

手際よく足首の傷口に赤チンを塗っていきます。

「それより先に洗ったりした方が良いのでは…」と思いましたが、その動きに迷いはありませんでした。。

当然しみるので、女の子は絶叫。痛い痛い、やめて、などと言いますがおじちゃんは大丈夫大丈夫と言って赤チンを塗り込んでいきます。

うう、見ているこっちが痛いよ…

一通り塗り終わると、おばさんが女の子に水を手渡し飲ませます。

女の子も徐々に落ち着きを取り戻したよう。

女の子のカバンを指差して、おじちゃんは「財布や携帯はちゃんの入っているか」と盗難のケアもしていました。よくそんなに気が回りますよね。

しばらくして、女学生が代理で呼び出した友人がバイクで現れます。高身長の男の子が二人、二人乗りしてやってきました。どっちかは彼氏かなぁ?

彼を見て安心したのか、女の子は再び泣き出します。(計算だったらすごいけど…笑)

そして、再度赤チンを刷り込まれ(笑)女の子は男の子のバイクの後ろに乗って帰って行ったのでした。

なぜ男の子は二人で来たのだろう?と一瞬思いましたがなんのことはありません、1人は女の子の乗ってきたバイクに乗って消えて行きました。

なんというか、一連の流れが手際良すぎて、呆然と見つめるだけの私でした…

こちらでは移動は基本バイクです。

事故には気をつけなくては。

うとうとしている場合じゃありませんね…